なぜ人は「思い出」で買う?カップヌードルに学ぶ共感マーケの深層 25年6月第1号
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マーケティングトレンドインプット 今週のクイック解説3選
体験で若年層の酒離れを取り払うサントリーの期間限定バー
サントリーのポップアップで出したバー「BAR グラスとコトバ」が大盛況、オープン前に予約枠が完売してしまったとのこと。
狙いとして特に近年アルコール離れが進んでいる若年層に対してのカンフル剤としての役割がありそう。
面白いのは体験で、バーでありながらカクテルを出すのではなく、「お客さんが選ぶのは明日から本気出す」「大人になっても青春したい」というようなポエム×グラス。バーの経験が無くても誰でも頼める仕組み。
その要素からカクテルをバーテンダーが作ってコトバとともに出してくれるという仕組みだそう。
飲酒経験が少ないからこそ、目新しくお酒を選び・飲む体験が目新しくうつるという施策。確かにバーでカクテルリストを見ても知らない人にはわからないですからね。体験トリガーで顧客を動かす事例。
カップヌードルの消費者の思い出パッケージ
昨年限定販売された日清カップヌードルのパッケージ、めちゃくちゃ面白いですよね。
「エモーショナルな思い出」=「エモい出」と名づけてユーザーから集めたエピソードを大きく文字で記載。このデザイン自体インパクトが強いですが、ここでは企画というよりは「消費者が持っている思い出というファクト」がそのまま訴求ポイントになっているのが面白い点。
誰かの思い出はきっと誰かに引っかかるということで、この100種類もあるパッケージを店頭で見て、自分と重なったり共通するものがあれば写真に撮って拡散したくなるのは当然で、とっても広がりやすい施策だなあと。カップヌードルというコモディティ商品だからこそ、そこに思い出が詰まっているのだ、という発見が巧みですよね。
椎名林檎の「丸の内サディスティック」に登場する言葉、いくつ知ってる?
大学生でも認知が脅威の92%あるこの曲について、サクッと調査できる仮説検証サービス「サークルアップ」で調べてみたとのこと。一番低いベンジーはなんと11%。ほとんどの固有名詞を知らずにみんながカラオケで親しんでいるのもなんだか不思議な話ですよね。
こうした「当たり前の知識の前提」を疑ってみるのはいい企画の切り口にもなりそう。
源泉かけ流し!今週のマーケティング関連トピックス(今週は10個ご紹介!)
既婚者と気兼ねなく恋できちゃうAI相手とコミュニケーションするアプリがWEB版に登場
AI彼女・AI彼氏と恋愛できるマッチングサービス「LOVERSE」なんてものがあるとか…
最近アプリも登場。
結婚してようが子供がいようが使えるサービス。まあそりゃそうですよね、相手はAIだから。本当の人のようにAIも生活を送っているため、忙しい時に返事が遅れたり、マッチを解除されたりも。
金曜日に山手線の高輪ゲートウェイ駅がクラブになるイベントが期間限定実施中
JR高輪ゲートウェイ駅、金曜日に駅構内でDJイベントが行われているらしい。
高輪ゲートウェイは乗降客数は山手線でまだ最も少ない駅。繁華街でもないので夜は閑散。商業施設本格開業に向け、駅認知を高めるべくDJイベントを開催。
確かに駅ならハードルも下がるよね。
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